4月特有の茶道用語集

四季

茶道の世界では、
季節にちなんだ独特の用語があります。

こちらの記事では、
4月に特に関連する茶道用語を集めています。

季節の変わり目は、
茶道具やお茶の会で使われる言葉にも現れます。

この集まりを通じて、4月にふさわしい茶道の用語を学び、
お茶の会や稽古での体験を一層豊かにしていきましょう。

4月に見られる茶道用語

【新緑の柳(あおやぎ・あおやなぎ)

早春、新緑の柳が春風に揺れる様子や色合いを称賛する言葉です。

初春の薄氷(うすごおり・うすらい)

春の初めに形成される、
薄い氷層を指す言葉。

または、冬の厚い氷が溶けかけ、
薄くなった状態を表します。

霞む春の夜(おぼろよ)

春の夜、月明かりや周囲がぼんやりと霞んで見える様子を表す言葉です。

夜桜の篝火(かがりび)

桜の下で夜桜を楽しむために灯される篝火。

花篝(はなかがり)とも言います。

春の陽炎(かげろう・かげろひ)

温かくなった地面から上る水蒸気が、
遠くの景色を揺らめかせる現象。

はかなげな美しさを象徴する表現です。

美しい柳(ぎょくりゅう・たまやなぎ)

「玉」という美称を用いて、
美しい柳を表す言葉です。

舞う蝶々(こちょう)

蝶を指す言葉で、
「源氏物語」の一節としても知られています。

春の残雪(ざんせつ)

春に入っても溶け残る雪を指す表現です。

春の夜明け(しゅんぎょう)

春の早朝、夜が明ける時間帯を指します。

「春の曙」とも。

春の光(しゅんこう)

春特有の日差しや、
明るく穏やかな春の景色を指す言葉です。

春の夕べ(しゅんしょう)

日が暮れたばかりの春の夜を指します。

こちらも「春の宵」と表現されます。

自然との遊び(せいゆう)

日常から離れ、
自然の中で過ごす風流な遊びを意味します。

穏やかな春(せいわ)

晴れ渡る空と穏やかな季節感を表す言葉です。

旧暦の四月を「清和月」と呼ぶのもこのためです。

竹に見る秋

春に黄ばむ竹の葉を通じて秋を感じさせる表現。

古くから三月(旧暦)を指す言い方としても知られています。

遥かな霞

遠くに広がる霞を描写する言葉。

春特有の、遠景をぼんやりと包み込む
自然現象を表します。

桜の初咲き

桜が開花し始める初期の段階を表します。

桜霞

遠くから見た桜の満開の様子を、
霞に喩えた表現。

“花の雲”や”花白雲”とも表されます。

見物用の花車

花見を楽しむために使用される、
花を飾った車を指します。

花見の装い

花見時に着用する特別な衣服を意味します。

満開

特に桜が一斉に開花している状態を指します。

織物のような花景色

花が美しく咲き誇る様子を、
豪華な織物に例えて表した言葉です。

落ちる花の露

花から滴り落ちる露のことを指します。

散る桜の花びら

桜の花びらが風に舞う様を、
吹雪に喩えた表現です。

重なる霞

春に多く見られる、
層を成して立ち込める深い霞を表します。

自生する山桜

自然に育つ山間部の桜を指し、
園芸品種と区別しています。

春の美しい日

春特有の、
明るく穏やかな日差しが感じられる日を指します。

新緑の竹

その年に新たに生えた竹の若葉を意味します。

春の暖かな気候

春に特有の、
温かく心地よい気候を表します。

春の終わりの雪

春季に降る、
その年最後とされる雪を指します。

4月の茶道用語まとめ

以上が4月に関連する茶道の用語集です。

特に桜に関連する用語が多く含まれています。

これらの用語は、茶道において季節の移り変わりを象徴し、
茶会やお稽古において季節感を表現する際に役立ちます。

本記事が、茶道用語の参考や、
茶会での茶道具選びの際の役立つ情報となれば幸いです。

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