茶道のお中元・お歳暮|渡し方・時期・のし袋の表書き・金額の基準について

作法

茶道のお中元・お歳暮について、一通りのことをまとめてみました!

茶道の先生へのお中元・お歳暮は現金か物品どちらがよいのかというところから、
渡し方、渡す時期、のし袋の表書き、金額の基準についてまで解説しています。

茶道を始めると、いろいろと悩むこと・わからないことが出てくると思いますが、
特に先生に直接聞きづらい問題に直面すると、ほんとに困りますよね。。

お中元・お歳暮のことというのは、まさに先生に聞きづらい問題ですよね!

私の師匠は茶道の家に生まれ育ち、
それから80年以上お茶の世界で生きてこられた方です。

その先生のもとで十数年学んできた知識・経験をこの記事に形にしました。

お中元・お歳暮にお悩みのみなさまに、何かお役に立つはずです!

茶道でお中元・お歳暮を渡すべき?

まず結論からいいますと、茶道の先生にお中元・お歳暮は

渡した方が良い

です

理由としては、まずやっぱり

茶道の世界では慣例として定着しているから

です

茶道というのは古くから習い事として続いてきたものなので、
お中元・お歳暮の慣例も茶道の世界で長く続いてきたものなのでしょう。

先生もその先生に同じように渡してきたでしょうし、
また、現在もその上の先生やその他の方々にもお渡ししているでしょうし

このように、このお中元・お歳暮というものは茶道の世界では定着しているものなのです

お月謝にプラスしての負担になることですし、
現代では日常の中でも以前より行われなくなってきているものなのですが

お中元・お歳暮というのは

日頃の感謝の心を表す

という意味のものです

普段のお礼を改めて伝える機会として、
お中元・お歳暮をキッチリと行うことのよさは絶対にあります

生徒から先生。先生から生徒。

お互いに敬意を持ち合うことで、
良い師弟関係が育っていくはずです

現在では、お中元・お歳暮のことなど頭に浮かばない、
という方も当然いらっしゃるかと思いますが

そんな中、そこに思い至ってこの記事にたどり着かれたみなさまには、
以下に載せたやり方に限らずとも、ぜひされることをオススメします。

お中元・お歳暮の準備

お中元やお歳暮には物品や現金を贈る方法があります。

ここでは、現金を贈る際の丁寧な準備方法を説明します。

しかし、茶道教室によって異なる慣習があるため、
先輩に尋ねて確認するのがベストです。

現金の贈り方

茶道におけるお中元やお歳暮は、できれば現金で贈るのが好ましいです。

金額の基準は大きく二つあります。

ひとつは月謝と同じ額、もうひとつは月謝以上の額で、
キリの良い金額を設定することです。

例えば、月謝が8000円の場合、10000円が妥当な金額となります。

また、新札を用意することも忘れないでください。

熨斗袋の選び方と表書き

熨斗袋は「御中元」または「御歳暮」と自分の名前を記載します。

お札を入れる際は、人物の顔が表側の上に来るように配慮しましょう。

また、熨斗袋の口は糊で封じ、封字として「〆」などを記入します。

台(たい)の準備

台は熨斗袋を乗せる物品です。

お中元やお歳暮を贈る際は熨斗袋が主体となるため、
台には「無地熨斗」を用意しておきます。

台の物品の選び方

台の物品は、一般的に1000円から2000円程度の範囲で選ぶのが適切です。

先生に喜んでもらえるような物を選びたいものです。

何を選ぶかは、普段の会話をヒントに考えます。

たとえば佃煮や調味料、フリーズドライのお味噌汁、
紅茶などが喜ばれます。

ただし、多くの生徒から贈り物を受け取る先生のことを考え、
賞味期限の長いものを選ぶことが大切です。

例えば、私が贈った羊羹は微妙な反応だったため、
先生が喜ぶものを慎重に選ぶことが重要です。

地元で手に入らないものをインターネットで探すことも良い方法です。

以上が茶道の世界におけるお中元・お歳暮の贈り方についてのガイドです。

この伝統を守ることで、

師弟関係の深い絆を築く手助けになることでしょう。

お中元・お歳暮の渡し方

台に熨斗袋を載せて風呂敷で包む

贈り物をする際は、まず熨斗袋を台に載せ、
それを風呂敷で丁寧に包んで準備します。

この手順は、贈り物に対する敬意と丁寧さを示すため重要です。

贈るタイミング:7月・12月のお稽古が最適

お中元は7月、
お歳暮は12月の最初のお稽古日に持っていくのがベストです。

準備が間に合わない場合は、その月内に渡すことが可能です。

早めにお稽古場に到着し、
他の生徒がいないタイミングで贈り物を渡しましょう。

風呂敷から出してお渡しする

茶道教室に到着したら、先生が来る前に風呂敷から贈り物を出し、
扇子を横に置いて準備します。

先生にお会いしたら、扇子を前に置き、日頃の感謝の気持ちを伝えます。

この際、風呂敷から出した贈り物を先生に渡します。

地域や教室によって細かい違いがあるかもしれませんが、
ここまできたら先生が適切な指示をくれるはずです。

まとめ

茶道の先生へのお中元・お歳暮に関して、以下のポイントを押さえましょう。

  • 茶道の世界ではお中元・お歳暮が慣習となっているため、贈ることが推奨されます。
  • 具体的な方法は、茶道教室や先輩からの情報をもとに決定するのがベストです。
  • 現金だけ、物品だけでもよいですが、現金に台を添えるのが丁寧な方法です。
  • 金額は月謝と同額か、それ以上でキリの良い額を選びます。
  • 台は1000円から2000円台の物が適切です。
  • 台に熨斗袋を載せ、風呂敷に包んでお稽古場に持っていきます。

この一連のプロセスを通じて、日頃の感謝を伝えることは、
師弟関係において非常に重要な機会となります。

この記事が、お中元やお歳暮についてお悩みの方々に少しでも役立てば幸いです。

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